綴る人。

日々の感情を綴る。

シリーズ:ジンカン(1)

イデアという言葉を最近学んだ。なんでも、そのもの本来の姿、心や魂で見るものという意味合いを持つ言葉らしい。言葉という分かりやすいツールをうまく使いこなせていない自分からしてみれば、このイデアという概念を説明するのはなかなか難しい。というより、新書を読んで軽く学んだ程度の知識(それはそれはごく表層的な)であるため、感覚的な捉え方しかできていない。

 

そしてまた本の話になるが、『君たちはどう生きるか』という本を現在進行で読んでいる。その小説のなかに出てくる叔父さんの言葉には、叔父さん自身の言葉や、偉人の格言なんかがちらほら引用されていて、胸を打たれている。読んだすぐは、格好いい言葉だとか、自分の座右の銘にしたい言葉だとか思うけど、時間が経つとすぐに忘れてしまう。しかし、その言葉の本質というか、自分なりに理解したことさえ覚えていればいいのではないかと、最近ではそんな気がしてきた。

言葉をそのまま鵜呑みにせずに、自分なりの解を導く。それが、言葉の本来の姿へ対する理解にも繋がるのではないかと、そう思った。