綴る人。

日々の感情を綴る。

2020-01-01から1年間の記事一覧

ニ季に想いを馳せる。

冬は寒い。心も少し感傷的になりやすい。寒い季節にさしかかってくると、植物が色褪せて枯れてきたり、昆虫や動物の活動性も暖かい時期に比べて乏しくなる。今までそこにあったものが、無くなったり衰えたところを目のあたりにするで、人間の精神的な面もな…

シリーズ:ジンカン(2)

よく分かっていないのに、たまに社会派の映画を観たりする。少し知識人ぶって、政治的な思想を題材にしたストーリーを観ることが多い。巨悪に立ち向かう主人公の姿を追った物語、事実に基づくフィクション、あるいはドキュメンタリー等、パターンは様々であ…

小ラム。

世の中には、計画を立てて行動する人間と、そうでない人間に分けられると思う。 前者は、時期、時間に合わせてやるべき事、やりたい事を事前に予定に組み入れる。計画通りにことが進むかどうかには、その人の遂行能力の個人差や外部環境の干渉等もあるだろう…

シリーズ:ジンカン(1)

イデアという言葉を最近学んだ。なんでも、そのもの本来の姿、心や魂で見るものという意味合いを持つ言葉らしい。言葉という分かりやすいツールをうまく使いこなせていない自分からしてみれば、このイデアという概念を説明するのはなかなか難しい。というよ…

臭末のラグナロク~輪廻~

「輪廻」 サンスクリット語のサンサーラに由来する用語。命あるものが何度も転生し、人だけでなく動物なども含めた生類として生まれ変わること。 生きてる生きている。その現(うつつ)だけがここにある。生きることは、すなわちサンサーラ。嗚呼。 これは、と…

臭末のラグナロク ~邂逅~

これは、とある男ととある生命体の、因縁の物語である。 一番記憶に新しいのは二年程昔ではなかろうか。いや、本当はもっと以前から合間見えているはずであるが、特に印象に残っているのがその日である。 車に乗って帰宅していた時。早い段階から異変(異臭の…

距離に置いていかれる人々。

もう結構前になるが、コンビニで買い物をしていてレジに並んだ時の話。世の中ではすでにソーシャルディスタンスという言葉が浸透し、レジに並ぶのも一定の間隔を空けなければいけなかった。 今では皆知っているだろうが、レジの数メートル先に足跡のようなマ…

欲求の奴隷。

人はなぜ、他の人から認めてもらいたいと思うのか。いわゆる自己顕示欲や承認欲求というものは、人間が営む生活のなかで、それほど重要なものなのだろうか。 思い起こせば、プライベートでも仕事の中でも「誰かに認めてもらいたい」とか「注目されたい」と思…

理由を探したがるこんな世の中じゃ~POISON~

人間は、何かと理由を探したり、突き詰めたりしたがるようである。 日常生活を営むなかで、自身が遭遇した事柄に対して理由や根拠、原因がなければどうなるか。人々は不安になるのかもしれない。謂わば心の拠り所のような要素があるのかもしれない。 職業柄…

シグニファインがない現代人。

「いつの間にか、呟きすら大声になってしまった」 どこかのCMでこんな言葉が使われていたのを記憶する。これは非常に興味深い言葉である。 本来「呟く」という行為は、発言の中で何かしらの背徳感や躊躇のようなものが存在しており、第三者等に伝わるか伝わ…

日々、アイロニー。

変化のない日が続いているような気がする。一日生活していれば、何かの出来事に遭遇することはある。例えば、タンスの角に小指をぶつけるとか、後ろから煽ってくる車に対して悪態を吐くとか、些末な出来事や変化は確かにある。しかし、何かしら自分の生活や…

自分さえよければそれでいいのか。

トイレットペーパーやマスクの買い占めが相次ぐ。これでは本当に必要としている人々に行き渡らない。 ニュースでは、公共施設でのトイレットペーパー盗難に関する報道もちらほら出始めている。 今回のトイレットペーパー買い占め騒動を報道で見る度に、何か…