綴る人。

日々の感情を綴る。

欲求の奴隷。

人はなぜ、他の人から認めてもらいたいと思うのか。いわゆる自己顕示欲や承認欲求というものは、人間が営む生活のなかで、それほど重要なものなのだろうか。

思い起こせば、プライベートでも仕事の中でも「誰かに認めてもらいたい」とか「注目されたい」と思う欲求は、自分という器のようなものの大部分を占めていて、「いいね」やコメントを貰う、あるいは反応がない等の結果を見て一喜一憂している。現代はSNSというような、例えるとするなら「ライトな承認欲求充足装置」を駆使して、その場しのぎの自己満足感を得ている時代だとも言える。

とある理論家は、人間には五段階の欲求が存在し、生理欲求を最底辺として、安全欲求、所属欲求、承認欲求、自己実現欲求へと上っていき、最底辺の欲求から順番に満たしていく生き物であると唱えている。

五段階に分けられた欲求のなかで、これ程高位にあるこの承認欲求や自己実現欲求というのは、考えれば考えるほど謎めいたものだと思う。

認められるということは、なぜこんなにも人々を誘惑し魅了するのか。

この欲求に帰結はあるのだろうか。