綴る人。

日々の感情を綴る。

距離に置いていかれる人々。

もう結構前になるが、コンビニで買い物をしていてレジに並んだ時の話。世の中ではすでにソーシャルディスタンスという言葉が浸透し、レジに並ぶのも一定の間隔を空けなければいけなかった。

今では皆知っているだろうが、レジの数メートル先に足跡のようなマークがあり、次に会計をする人はそこに並んでいなければならなかった。

私はそのマークに並び、次の会計を待っていた。すると恐らく事情を知らなかったであろう十代くらいの青年が、規定の位置で待機しておらず、私の順番を抜かして会計に向かっていた。

「並んでます。」と一言言って青年の前に立ったわけであるが、青年はこちらを睨みながら何か呪詛のような言葉をブツブツ発していた。これは私の推測に過ぎないが、彼は事情を理解していなかったことと、次に会計をできる筈が出来なくなってしまったことに恥辱を感じ、ルールを守っているこちら側にその気持ちを発散させる為に八つ当たりをしたのだろう。

しかし、ルールはルールである。郷に入っては郷に従えという言葉があるではないか。いくら辱しめを受けたとはいえ、こちら側にその苛立ちをぶつけるのは完全なるお門違いなのである。しかも、青年はきちんと並ぶことを知らないという幼稚さと、感染リスクに対する理解力不足を惜しみ無く露呈しているのだから、これ以上の恥を晒さないためにも黙っておくべきだったのである。

 

 

最後にもう一つ言わせて貰う。私が購入したのは外気に触れると品質が悪くなるような食品。青年が手に持っていたのはAmazonカード一枚。

 

 

正義は我にあり。距離を制するものは買い物を制する。ショッピング、成功です。

 


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