綴る人。

日々の感情を綴る。

シリーズ:ジンカン(2)

よく分かっていないのに、たまに社会派の映画を観たりする。少し知識人ぶって、政治的な思想を題材にしたストーリーを観ることが多い。巨悪に立ち向かう主人公の姿を追った物語、事実に基づくフィクション、あるいはドキュメンタリー等、パターンは様々である。映画のなかでは、正義か悪かをはっきりとさせている事が多い。

 

現実では、どうか。

圧倒的にグレーゾーンが多い。

 

映画では、いろいろとはっきりさせた方が展開もスッキリしていて分かりやすい。だから面白い。

現実では、はっきりさせずに何かと隠すことの方が多い。しかし、だからこそ面白いという解釈もできなくはない。その隠されたものを究明することもフィクションとは違った楽しみでもある。

 

以前にも記したが、グレーゾーンはやはり大切である。それは時に、何かを隠すパーテーションの役割を果たすこともあるし、両極端を繋ぐ役割も果たす。

 

とにかく、この世の中で白黒つけられるものというのは、極僅かしかないのである。