綴る人。

日々の感情を綴る。

紀ノ川。

最近行く喫茶店で、本を売っているスペースがある。

ブレンド珈琲を飲んで持参の本を読んだ後、そこへ行って気になる本を買う。

ふと目に映った本に、既視感。有吉佐和子。いや、知らない。でも知っている。なんで?

 

思い出す。ああ、持ってきた本の中に出てきた名前だ。これは縁。買おう。

 

昭和の時代に出た本。古めかしい言葉遣いが目立って最初は読みづらかった。でも、面白い。なんで?

登場人物のリアルが見えるから。いろんな登場人物が出てくる小説は沢山ある。しかし、登場人物の人物像、心情をここまで細かく書いている小説は少ない。人間だから性格や思考も変化する。この小説では、人間すぎるといえるほど人間の心の様を著している。

捲るページ。まだ暑さが残りすぎる初秋。