綴る人。

日々の感情を綴る。

音、時々、余白。

ひとりで喫茶店に行くようになった。

自分だけの時間や空間を過ごすのは好きではある。

年齢を重ねるにつれ、自分ひとりで行動する機会が多くなった。

しかし、ひとりに関して強いこだわりを持っているわけではなく、親しい人と出掛けることも好きではある。

それでも、時々自分勝手に行きたい場所へ行き、楽しみ、恥をかきたがるもう一人の自分も共存しているのは事実。

ひとりで行く喫茶店には、他のお客さんもいる。昼休憩でランチを食べる人、コーヒーを啜りながらゆっくりと新聞を読んで過ごす人、時には、店の人と親しげに会話する人と、様々である。

特段、会話の内容が聞こえるわけではない。勝手に耳に入ってくるような小さなBGMのような感じ。そこに音はあるが、意味は成さない。

ひとりで過ごすと、そのような"意味を成さない音"に敏感になる。聴覚だけでなく、嗅覚も視覚も敏感になり、香ばしいコーヒーの香りや、窓の外に見える風景にも集中させてくれる。五感に余白ができるんだなぁと、思う。