綴る人。

日々の感情を綴る。

モーニングフンフン。

早朝に耳元で「フンフンフンフン」と匂いをかぐような鼻息が聞こえるのである。それはまるで某子供向け番組の公共交通機関の擬人化(顔だけ?)シリーズを彷彿とさせるような、蒸気を発しているような鼻息なのである。

犯人は、最近家族の一員になった、お天馬プードルである。

我が家に来てから、早朝と夕の散歩は日課となり、大体の時間は決まっている。もう来てから半年以上が経っているため、彼女もそれを記憶しているからか、早朝の起床前に、こういった催促が常態化しつつあるのだ。

隣の布団で妻が寝ているのに関わらず、なのである。これは由々しき事態。

私は最近毎朝、愛する家族からの「早朝フンフン鼻息攻撃」を受けなければいけない状況に陥っている。ここで気をつけてほしいのは、愛する家族なのである。決して嫌ではないのだ。これは嘘ではなく、本当に微笑ましい行動なのは事実。しかし、それでも毎日一日の始まり、意識が現実世界とリンクして、五感が各々のペースで覚醒し始める時に、聴覚と触覚(こっちは鼻息がほんの少し肌に当たる程度)が強制的に起動させられるのだ。目覚まし時計によって聴覚から叩き起こされるという意味では同じような効果ではあるが、聞き慣れたメロディではなく、不規則な呼吸音による強制覚醒。

これは幸せなことなのか、単なる苦行なのか、眠気眼で散歩しながらぼんやりと考える。


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