綴る人。

日々の感情を綴る。

転がれば委ねる。

妻と一緒に靴を買いに行った。もともと物持ちが悪い方ではなく、何年間も同じものを身につけるということはしばしばある。靴も例外ではない。

それ故なのかどうなのか定かではないが、身につけていた物が壊れたり使えなくなっても、暫く新たな物は購入せずに、そのままにしてしまう。結果的にいざ壊れてしまった物を使用する時になって、「しまった、これはもう使えなくなってたんだ。」と思い出すことが多い。それでも新しく買い換えることを怠り、また失敗する。そんなことを繰り返していくと、時々、自分は本当に社会生活を営んでいる人間なのかが不安になってくる。

そのような、物に対してルーズな自分のことを妻は理解してくれているようで、「そろそろ○○を買い換えた方がいいんじゃない?」と言ってくれたりして、大いに助けられている。私の人間的な生活は、ほとんど妻によって守られているらしい。

そのような稀代のルーズマンは、購入するときもあちこちに目が向き、なかなか決めることができない。

やはり、そんな時に助けてくれるのは妻なのである。この文章を作成しながら、本当に情けない男であると思うと同時に、自身の優柔不断加減のレベルの高さに、半ば感心している部分もあるのは否めない。しかし、決められないのは決められない。そんな時は、全幅の信頼をもって、親しい人に委ねてみる。

何かに対して決めかねているときは、大抵自分の中の狭くて少ない選択肢という袋小路に迷い混んでいることが多い。近くに信頼できる人がいれば、そこは迷わずに意見を委ねてみる。そうすれば、大体の事は首尾よく事がすすむ。思考が思わぬ方向に転がった時は、いずれ止めなければ転がり続ける。自分で止められなければ、他の人の手を借りて止めてもらえばいい。まあ、来年はもう少し決断力を養うべきかとも思うが。